情報発信型の売り場 4つの提案

「健康づくり」がキーワードとなる今後の売り場を考えた時、具体的にどのような提案ができるのか4つの提案を掲げてみたいと思います。




①健康関連食品の「コーナー化」


糖質コントロール、ギルトフリーなど、コーナー化する事で、消費者は何を訴えているのかわかり易くなります。新しい健康関連商品は、既存の定番棚に組み込むべきか?特定の棚を作るべきか?の判断で悩みます。


どのキーワードがどれだけの認知度があるのか?によって提案方法も変わってきます。これは、ある大手食品問屋が、インターネット調査によって健康キーワードの認知度を分析した結果になりますが、『乳酸菌』は意味も知っていて購入している人が多くいます。こうした生活者の認知度が高い商品は、既存の商品の棚に組み込んでも埋没してしまう事はありません。


一方、『糖質コントロール』は、購入経験率は低いのですが、買ってみたい人は多くいます。これは、専用のコーナーづくりをしたうえで、販促物を使って情報を発信しながら訴求した方が良いと考えます。


ここで注意です。キーワードの認知度は地域ごとによって異なる事もあります。


例えば、ロカボは、関東では認知度が高く、地方都市では低くなっています。その土地ごとの認知度に合せた提案が前提です。


②健康アイコンなど「情報発信ツール」


人によって健康課題は千差万別、、、商品も多様、、、というお話は前回にもありましたが、お客様が売りあで自分に合った商品を探すのが大変です。


そこで役立つのが「健康アイコン」。例えば、健康関連食品を目立たせる為に「減塩」「グルテンフリー」などのアイコンを売り場に設置する事で、一目で健康食品の機能が見分けられます。


健康アイコンのほか、健康の情報発信ボード、商品説明のPOP、レールカードなど、店頭で活用できる様々なツールを駆使して提案します。


情報発信ツールはデータ化する事で多店舗展開しているお店などでも、共通したアイコンで統一感ある売り場を提案するとお客様にも安心感が生まれます。


③「健康チェックイベント」


イベントと言っても、献血車に場所の提供。。。まぁ無しではないかもしれませんが、小売店舗店頭で「健康チェック」のイベントを実施することなどが来店動機にもなりえます。


お客様が、自分の健康状態を把握し、さらに検査での気付きが健康関連食品の購買につながります。


例えば骨密度検査によってカルシウム不足を認識した人がカルシウムを多く含む食品を購入するようになりますよね。これは、あるスーパーの実例。1日100人を超えるお客様に健康チェックを受けて頂いたそうです。健康チェックを通じて、「健康」がコミュニケーションツールとして広がり、店舗のロイヤリティが向上した、、、との話もあります。


このお話は、数字的な根拠がイマイチではありましたが(笑)今後の取り組みの良いきっかけになった事は間違いありません。


④店舗における「コミュニケーション」


健康関連食品は、売り場を作っただけでは十分ではありません。お客様からの質問や疑問に答える対応や、会話による説明が求められる商品です。


ドラッグストアが脅威となっている部分としてはココの知識が先に入っている事があります。基本的には専門的に特化している事もありますが、今では一般スーパー並みに食品を揃えています。健康関連商品を扱う場合、担当する部署では知識を高めることにより、これから顕在化してくる顧客のニーズに対応する事ができ、顧客満足度アップに繋がります。


健康関連商品は、次々とブームやトレンドが生まれます。それらの情報を的確にとらえ、品ぞろえや売りがづくり、お客様対応に生かす事が必要になります。



今回、4つの提案として考えてみましたが、これからの時代を見据えてみると「健康」に対する商品の需要は大きくなってきます。継続した情報発信は、「あのお店に行けば健康情報が得られる」というストアロイヤリティ向上に繋がっていきます。


あくまでも、店頭販売時での品ぞろえ、売り場づくりという視点ではありましたが、食品卸の中間流通に置き換えて考える事も出来、いずれも「人生100年時代」に向けて先を見た提案をしていかなければならないのだと実感しました。


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