2018年1月 鶏卵相場報告

繁忙期も過ぎ、落ち着いた毎日を過ごしているかのような「業務用食品業界」かと思いきや、1月10日に香川県のブロイラー農場で鳥インフルエンザが発生しました。


「殺処分」という対応は致し方ないのかもしれませんが、その光景は想像に絶するものがあると思います。実際はもっと静かな処分なのかもしれませんが、胸が痛みます。


さて、2017年12月度の東京全農相場について。M基準で見ているのですが、月間平均は¥234円/kgとなり、前年同月比では△11円/kg、前月対比では+6円/kgという結果でした。


供給面については、先月同様冷涼な気候を受けて順調な生産、卵重・産卵率ともに安定した推移が続いたようです。産地在庫は、各方面からの堅調な需要もあり、とくに余剰もなく過ごした様子です。


加工筋におけるスポット購入も目立たず、定期購入の範囲で荷動きを見せたようです。
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鶏卵生産量と今後の動向 私の見立て

2017年11月度の餌付け羽数は8,623千羽と発表され、前年同月比で107.7%、前年比(1月-11月)102.5%と言う事で、本年累計で増加傾向なところと、種鶏導入羽数についても発表値はプラスになっています。鶏卵生産量は引き続き増加傾向と見ています。


しかし、11月以降、島根県、秋田県、愛媛県で発見された死亡野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されています。年末も厳戒態勢を布いていたわけなんですが、1月には香川県で発生。ブロイラー(食肉鶏)ではありましたが、引き続き衛生管理の徹底や異常家きんの早期発見など、現場の緊張感は高まるばかりだと思います。


今回は、卵の一人当たりの消費量をグラフとしてみました。一ヶ月に1kg近くを消費しているような推移です。夏場は鶏卵相場が落ちてくるのですが、消費量も落ちるという推移。面白いですね。
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鶏卵Mサイズで約58g~64g/個とされていますので、10月の900g以上の消費は「一ヶ月にひとり15個前後を消費」している事になりますね。びっくりするほど、多くもなく少なくもなく。二日に一回は1個分を消費しているという事ですね。



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