負債総額2000年以降最大に。老人福祉事業者

2017年の老人福祉事業者の倒産(法的整理)件数の資料が到着。私たちが食品を納入している業界でもある為、その動向は気になるものです。


2017年は88件となった老人福祉事業者の倒産ですが、過去最悪だった2016年(91件)をわずかに下回ったにすぎず、負債総額でみると

129億3400万円

で、2016年(104億9700万円)より20%以上も上回り、過去最大となりました。


もっと前、2010年~2015年の6年間では実は2件しか発生していない負債10億以上の倒産ですが、2016年は3件、2017年は5件、、、、と中規模事業者の倒産が増加している事が総額増加の要因とも言えます。


業態別では、「通所介護」と「訪問介護」の合計が66件となり、小規模事業者が大半である事もわかります。


2000年4月の介護保険法施行を機に、介護サービス関連事業に新規参入する事業者や新設事業者が相次ぎ、訪問介護・通所介護の施設・事業所数が急増しました。そして、2006年には改正介護保険法が施行(介護報酬の引き下げなど)となり経営環境が悪化する業者が増加しました。


最近では2015年4月の介護報酬改定が大きく影響して零細事業者を中心とした業界内の淘汰のスピードを加速させました。


今年は、介護報酬の改定がありますね。今後の倒産動向にどのような影響を与えるのか?また、医療機関同様、人手不足の問題が深刻です。なにより利用者への影響が心配です。



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