台風による恩恵?野菜の相場!

青果の取り扱いは大変です。品質不良の対応の他、気象状況による価格高騰など加工食品のようにはいきませんね。


最近では、猛暑で高騰した葉物野菜が値下がりしてきたように見えます。群馬や長野産の出荷が増えた事で、レタスの小売価格は8月上旬のピークより2割、キャベツは1割ほど安くなっています。


スーパーではカットした野菜の拡充などで、消費喚起の効果も出てきたようです。ただ高騰前の7月より水準は高くて、平年比でも高いようです。キュウリやトマトなど、東北や北海道の低温で上昇が続く野菜も多い状況。


 「台風12号が来て生育が進んだ」なんて話は、レタスの主産地であるJA長野八ケ岳の担当者の方。7月下旬は出荷量が前年の半分近くに減ったそうですが、7月末の台風上陸前後から雨で生育が進み、足元の出荷量は「前年並みに戻った(笑)」んだそうです。


参考にしてみている東京都中央卸売市場の8月中旬時点のレタス出荷量もほぼ前年並みに回復しています。卸値は1キロ112円と前年より1~2%ほど安く、キャベツの主産地、JA嬬恋村も「8月上旬から生育状況が回復し、足元は前年並みの量が出ている」ということです。台風のおかげ・・・というのもあまり大きな声ではいいづらいところもあるんですけどね。


小売店側からすると、店頭では上昇が続いた葉物野菜の価格が下がってきた事で、消費が上向く兆しも見えているようです。東京都のスーパー、アキダイさんでは価格MAX期に比べて”キャベツの1玉サイズが倍近く売れている”と言う事ですが、やっぱり価格って直で消費に影響しますよね。さらに売り方として、サイズを2分の1にカットした野菜の販売を増やしていて、売れ行きは8月の平年より2~3割多くなったという成果も上げています。


まぁいい話だけではないのですが、トマトやキュウリといった果菜類は北海道や東北での低温が響いて店頭価格の上昇が続いています。大田の青果卸さんの見立てでは「北海道、東北が主産地の果菜類は出荷が減りそう・・・」との事。


トマト産地であるJAびらとり(北海道)の担当者は「今年は日照不足で収量が少ない」とのコメント。キュウリ産地のJA全農いわて(盛岡市)は「気温が上がらず生育が止まった」と嘆いています。


日本列島に接近している台風20号の影響を懸念するのは、キュウリ産地のJA全農福島(福島市)の担当者。「強風で傷ついて品質が低下するかもしれない」と伏線をひいています。みんながそう言えば値段を上げやすくなりますからね。と言うか、実際そうしないと割に合わない天候なんです。


結論としては、葉物野菜を含め、小売価格は平年に比べれば高水準。農林水産省が22日に発表した食品価格動向調査(13日~15日、全国平均)によると、レタスは平年比8%高い1キロ470円、キャベツは53%高い230円。トマトは742円と27%高く、キュウリは1キロ708円と42%高い。


なんだかんだ結局高いんじゃん!そんなお野菜の相場でした。







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