業界用語「物性(ぶっせい)」ってなに?

業務用の食品卸売業の会社務めをしています。様々な業種の中で、この職業を選んだ理由は・・・食べる事が好きだから(笑)それだけじゃないんですが、まぁ、「食」だったら正しい商売をしている以上需要は無くならないだろうと。


今日は、そんな書き出しと関係ない内容になってしまいますが、「業界用語」って様々ある中で、一つ紹介してみようと思います。


介護関係の食品を多く取り扱っている事から、やわらか食、きざみ食、ミキサー食などなど通常の食のイメージとはまた違う商品が多数あります。


その提案ポイントも結構専門性が高かったりして、メーカーからのプレゼン時も平気で難しい言葉を使ってきたりします。そんな時、なんとなくわかったつもりで聞き流したり、それをそのまま会話で使ったりしていると、誤解を招いたり、もしかすると「食」に関する事ですから思わぬクレームや事故にもなりかねないと思います。


ちゃんとした意味を理解したうえで商品特徴を覚えていきたいですね。


先日のプレゼンで出てきた「物性(ぶっせい)」という言葉について。


物性とは、食品の柔らかさ、凝集性(ぎょうしゅうせい=口の中での食塊(しょくかい=食物を飲み込むために形成するまとまり)のつくりやすさ)、付着性(ふちゃくせい=口の中でのくっつきやすさ)、味の染み込みやすさなどの物質としての性質をさす言葉です。


管理栄養士の先生がソフト食の話しをする時に良くでてくる言葉です。凝集性が悪いと、口の中でまとまりにくく、細かいままでの嚥下(えんげ=飲み込むこと)となるため、誤嚥(ごえん=まちがって食品が肺の方に入ってしまうこと)の原因となる可能性があります。


誤嚥がひどくなると、誤嚥性肺炎を発症して、最悪の場合命にかかわります。ちなみに高齢者の肺炎での死亡事例の70%は、この誤嚥性肺炎によるものです。そう聞くと怖いですよね。


また、付着性が高いと口の中に張り付いてしまい飲み込みきれず、口の中に残ってしまい、口腔衛生上問題になる可能性もあります。


こうした問題点をクリアしながら「おいしさ」を追求して様々なメーカーが商品を発売しています。業務用ではマルハニチロが大きなシェアを持っていますね。市販用ですと、、、たしかキユーピーさんだったと思います。


マルハさんかなりいい商品持ってますよ。通販でも購入可能です。最近は極洋さんのソフト食、大注目です。


業務ルートの商品はランクインしていませんが、アマゾンのランキングです。

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