天国と地獄・・・・
昔、ある武家が※白隠膳師(はくいんぜんし)に、「地獄と極楽はどこにあるのですか?」と尋ねました。
すると膳師は「武家のくせに死後のことを騒ぎ立てるとは、大した臆病者だ!」と大げさに馬鹿にしたそうです。
もちろん激怒した武家が刀を抜いて、膳師を切り捨てようと振りかぶった時・・・
「それが地獄じゃ!」
そう膳師が叫びました。ハッとして我に返った武家が刀を収め、謝罪すると膳師はこう言いました。
「今のが極楽じゃ」
そう諭したのだそうです。
このお話から、私たちの心中で地獄と極楽が絶えず入れ替わっているのだと思います。
誰でも地獄より極楽の方に行きたいはず。けれども、日々、様々な事件が取りざたされるのは、事件を起こした人と同じ数だけの人がつい地獄に心を寄せられたからなんでしょう。
対岸の火事と思っていても、いつどんな関わりで地獄の淵に立つかわからないのが人生と言うもの。まだまだ未熟なわたしがこんなことを言っても説得力のかけらもありませんが、「心」とは一日に何回も移り行きます。常に平穏でいることは難しい事です。
「職場」という赤の他人が集まって活動する環境では、経営理念や事業目的など、目指す姿は同じだとしてもそれぞれの考え方や行動でぶつかる事も多々あります。
でも、たとえ地獄に取りつかれても、必ずすぐに極楽にもどってこられるとそんな心がけをしていきたいと思います。
※「白隠膳師」:1685~1768年
東海道原宿に生まれ、各地を行脚した後に故郷に戻り、50年近くにわたって松蔭寺の住職を務めた方。幼い頃、自宅に出入りしていた休心坊(きゅうしんぼう)という念仏行者の影響を受け、「食物は湯を加えて残さないようにする」「立小便はしない」「北方を清める」という3つの教えを生涯守ったといいます。
すると膳師は「武家のくせに死後のことを騒ぎ立てるとは、大した臆病者だ!」と大げさに馬鹿にしたそうです。
もちろん激怒した武家が刀を抜いて、膳師を切り捨てようと振りかぶった時・・・
「それが地獄じゃ!」
そう膳師が叫びました。ハッとして我に返った武家が刀を収め、謝罪すると膳師はこう言いました。
「今のが極楽じゃ」
そう諭したのだそうです。
このお話から、私たちの心中で地獄と極楽が絶えず入れ替わっているのだと思います。
誰でも地獄より極楽の方に行きたいはず。けれども、日々、様々な事件が取りざたされるのは、事件を起こした人と同じ数だけの人がつい地獄に心を寄せられたからなんでしょう。
対岸の火事と思っていても、いつどんな関わりで地獄の淵に立つかわからないのが人生と言うもの。まだまだ未熟なわたしがこんなことを言っても説得力のかけらもありませんが、「心」とは一日に何回も移り行きます。常に平穏でいることは難しい事です。
「職場」という赤の他人が集まって活動する環境では、経営理念や事業目的など、目指す姿は同じだとしてもそれぞれの考え方や行動でぶつかる事も多々あります。
でも、たとえ地獄に取りつかれても、必ずすぐに極楽にもどってこられるとそんな心がけをしていきたいと思います。
※「白隠膳師」:1685~1768年
東海道原宿に生まれ、各地を行脚した後に故郷に戻り、50年近くにわたって松蔭寺の住職を務めた方。幼い頃、自宅に出入りしていた休心坊(きゅうしんぼう)という念仏行者の影響を受け、「食物は湯を加えて残さないようにする」「立小便はしない」「北方を清める」という3つの教えを生涯守ったといいます。
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