３月締めてたまごの市況

2020年3月度の東京全農M基準相場は月間平均197円/kgとなりました。


前年同月比+28円/kg、前月対比+12円/kg、過去5年同月平均相場（204円/kg）と比較すると△7円/kgとなりました。各地の鶏卵相場（M加重）は名古屋で205円、大阪で195円、福岡で185円と昨年を大きく上回る価格で着地しました。

序盤の低い相場感も結局反転した状態ですね。


生産量は稼動羽数が前年比で減少していることから低位で推移したわけですが、需要のほうはコロナウイルスの感染拡大防止のため各行政から
外出自粛要請が出た影響により、たまごにおいても消費者による買い溜めが発生し、テーブルエッグの引き合いが強まっています。


しかしながら、外食ルートについては、例年通り大手ファストチェーン等のプロモーションがあったものの来客数は苦戦しており、昨年以下のペースで推移しています。問屋・業務ルートでは、観光需要の低迷や学校給食の中断により製品の荷動きが悪い状況が続いています。

未曾有のこの状況はこのグラフにどのような絵を描くんだろうと不安混じりで見守っています。


今後については、各地でイベントも中止となり給食中断等の不安要素もあるものの、一方で、新型肺炎による内食・中食需要のため量販店向けの発注増加が継続すると予想されます。需給は締まり相場は強含みの展開となる事が予想されます。


イメージはお伝えできますが、買い込みもできないですからね。一般家庭の１パックを２パックにした、、、とはわけが違うのです。外食の低迷は正直キビシイです。