9月鶏卵相場の振り返りと今後

それでは、久方ぶりの更新となってしまいましたが、2021年9月度の東京全農M基準相場を振り返ります。

相場は、月間平均213円/kgとなり、前年同月比+60円/kg、前月対比-2円/kg、過去5年同月平均相場(180円/kg)と比較すると+33円/kgとなりました。

各地の鶏卵相場(M加重)は名古屋で210円、大阪で210円、福岡で200円となり、いずれも昨年を大きく上回る価格となりました。
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9月は例年より気温が低く生産量は回復基調にあります。

需要について、小売向けは引き続き堅調な荷動きで推移している一方、業務・外食筋は低調な状態が続いております。学校給食の再開や大手ファストフードチェーンでの月見メニュー登場により一部荷動きに回復が見られましたが、全体的には巣篭もり消費傾向が続いています。

10/1より緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が解除となり内食・外食の構成バランスが変わり、全体の需要がどのように変動するか注視が必要です。

吉野家で、「牛とじ月見御前」を食べたんですが、鉄鍋に玉子とじした牛肉が入っているほかに、生たまごが付いてきました。

鍋が熱いうちにかけてさらにとじるて食べたのですが、ちょっとぜいたくな気持ちになりました。

玉子on玉子で、贅沢を感じてしまう私、、、、安上がりだと思います笑


現在と先について

大手外食チェーンやコンビニエンスストアで月見と題した卵を使用したメニューは、概ね販売好調と聞いています。しかし、10月初旬から中旬には販売ピークを過ぎ、現在はかなり落ち着きを見せています。

また、緊急事態宣言解除後、業務筋の回復は期待とは遠く、また量販店においても中だるみ傾向があり、全体的に需要が下がっている状況と感じます。

一方で飼料価格については、一時の原料価格高騰も落ち着き、10月-12月は下落しましたが、以前高値をキープしている状況です。(ここ1年ほどで飼料価格が15,000円/t程上がっていますが、10月-12月は、1,300円/t程度値下になった状況です。しかし、1年前と比べると13,000円/t以上高い状態です)

そんな中、円安や、原油価格・飼料用油脂が高騰してきており、来年1月-3月の飼料価格は再び値上の可能性が考えられます。

飼料価格の変動も、卵に影響を与えますので、注視しておく必要がありますね。
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