鶏卵業界→未曾有の品不足状態

久々の更新となりましたが、ご覧いただきありがとうございます。

鶏卵業界ですが、年明け以降も鳥インフルエンザが猛威を振るっており、全国的に急速に品不足が進んでいる事は、メディア等でご存知の方も多いかと思います。

近々では、キユーピー、ケンコーマヨネーズ、ワイエムフーズなどなど卵加工品を扱うメーカー各社が、臨時値上げを発表するほか、ゆで卵製品については、出荷制限・休売などの措置を取っています。

また、最近スーパーで特売しないなぁ、、、なんて感じている方もおられるかもしれません。様々な原料、燃料価格の高騰によるところもありますが、とにかく鶏卵が足りないんです。


という事で、恒例の<需給動向について>をどうぞ。

10/28に家禽では今季初となる鳥インフルエンザの発生以降、北海道~沖縄県までエリアを問わず、連日、日本各所で確認され、既に1100万羽以上の鶏が殺処分されている状態で近年最多の被害を出した2020年を上回る過去最悪のペースが続いています。

※2020年11月~翌年3月=約1,000万羽を殺処分

この様な状況下、需給環境は日を追う毎に悪化しており、エリアを問わず品不足、東北エリアでも出荷制限が見受けられ、関西や九州では更に状況が深刻で欠品等も発生しております。

また、1/10付けで農林水産省から鶏卵の関連団体へ家庭消費向けの優先供給が指示されており、割卵原料や加工向け工場では原料の入荷が激減し、より深刻な状態となっています。

今後の動向ですが、昨年から続く若鶏導入が前年割れを継続している点や、5月頃まで鳥インフルエンザ感染が懸念される事から、より深刻さを増す可能性が高く、影響も長期間続くものと考えられます。


記憶に新しい「岩手エッグデリカ事件」も年末-年始にかけて業界をザワつかせました。

単純に価格が上がるだけでない鶏卵業界。落ち着きを見せるのはいつになるのか不安が続きます。

最後に、公表されている情報になりますが、鶏卵加工各社の「2023年相場予想」というものがあります。10社の平均値をグラフ化した資料を作成してみましたのでご紹介します。

最需要期の年末並みの価格を年間通して維持するって「どんな状態!」って感じです。



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