今「卵不足」が深刻な業界に身を置いています
#鶏卵 #鳥インフル #相場状況
しばらくぶりの更新となりましたが、たまごの状況が非常に緊迫した状態となっています。
たまごが足りないんです!!
主要因は「鳥インフルエンザ」の過去最高と言われる殺処分数による採卵鶏の減少です。
簡単にですが、以下に現状をご報告します。
■採卵鶏の数とたまごの数量
現在の、卵加工品の品薄状態を説明するにあたり、その前提となる「たまごを産むにわとり」採卵鶏の数と、たまごの生産量について説明します。
国内の採卵鶏のかずは、約 1億 4000万羽と言われています。
日本の人口より、少し多い数と考えれば覚えやすいです。
そして、その 1億 4000万羽から生産されるたまごは、約250万トンと言われています。
農林水産省のホームページでも、その数は報告されています。
■市場別の消費量
こちらのデータも農水省のHPで確認できますが、各市場別内訳は下記の通りです。
国内で生産される250 万トンの国内たまごは、5 : 3 :2 の割合で、食卓市場:業務用至上:加工用原料市場となっています。
食卓市場とは、スーパーなどで見かける 10個パックなどのパック卵
業務用市場とは、パック卵と同じ殻付きたまごですが、5kgや10kgと言った、いわゆる箱玉(はこだま)と呼ばれる生たまごです。
そして、現在原料不足で大変な状態になっている、卵加工品の原料となるものが、加工用原料市場となります。
■採卵鶏の減少の影響
これまでの情報を前提に、状況をお伝えします。
採卵鶏の減少数は、鳥インフルエンザによる殺処分数で、2月15日現在約1470万羽を超えている報告がされています。
つまり、国内の採卵鶏の10%を失った状態であり、単純計算で生産量も、25万トンが減少している事になります。
しかし、全体で10%ならそこまで問題とならなそうなんですが、、、、、
それでも、キューピー、ケンコーマヨネーズ、ニチレイフーズ、山崎製パン、森永製菓などなど、あらゆる方面の食品メーカーで原料不足による、出荷制限、休売などが発表されています。
具体的な出荷制限としては、前年出荷数の50%~85%まで落とさないと供給が途切れるという状態のようです。
セブンの反応は一早かったように思いますね。サンドイッチのたまごフィリングを減らしたり、その分ハムばっかりにしたり。
10%の原料不足が、どうして加工用原料市場にとっては20%以上もの影響がでているのか。
そこには国の方針によるところが関係しています。
■家庭用需要を優先
市場内訳の 5:3:2 のうち殻付きのまま販売される市場(約80%)を、国が優先的に守る方針を打ち出し、1月10日に関係団体へ通知を出しています。
良質なたんぱく源である「たまご」を一般ピーポーの食卓から消してはならない!そんな国の方針として、殻つきのまま販売される、食卓用市場や、小規模な外食・給食の業務用市場への対応を優先する事により、10%の不足分である約25万トンは、加工用原料市場の50万トンから削られることになったのです。
もちろん、たまごの絶対数は減少していますので、相場は上がり、パック卵も箱玉も、見たことのないような価格にまで上昇しています。
私たちの付近では¥178/パックでまだ並んでいますが、関東方面では¥300/パック近い、または超える価格も聞こえています。こうした値上げによって、家庭用市場の需要を自然と抑える効果を狙っています。
というよりも、加工用原料市場においては、価格がどうこうよりも、50万トンの需要に対して25万トン削られているので、各社の製品供給に影響が出ないわけないのです。
味の素やキユーピーの家庭用のマヨネーズなども、加工用原料市場の原料から賄われており、出荷規制も始まっています。たまご加工品はすべてこの25万トンで回さなければならないのです。
ちなみに、加工用原料の消費量トップは、キューピーですが、約25万トンを使用しており、市場の約50%に当たります。
えっ!!すでに、鳥インフルで50万トンの需要に対し、25万トンしか用意できていないわけですから、仮に、キューピーが必要な原料を全て抑えた場合、それ以外のメーカーは、一切原料が入ってこない事になり、市場が崩壊してしまいます。
本当の意味で死活問題になっています。
こうした状況にあることに加えて、鳥インフルエンザの脅威は、4月、5月頃まで警戒が必要なことからの不安感もあり、明日の状況変化すら、わからない状態です。
こうした現状を国に対して訴えかける活動もされており、先日小耳にはさんだ情報では、大臣の下の方(官僚さん??)のところには直接話ができたそうです。
いつも、当たり前のように安く手に入っていた「たまご」が、こうして無くなって見ると、どれだけ貴重な食材だったのか、ということを感じます。
しばらくぶりの更新となりましたが、たまごの状況が非常に緊迫した状態となっています。
たまごが足りないんです!!
主要因は「鳥インフルエンザ」の過去最高と言われる殺処分数による採卵鶏の減少です。
簡単にですが、以下に現状をご報告します。
■採卵鶏の数とたまごの数量
現在の、卵加工品の品薄状態を説明するにあたり、その前提となる「たまごを産むにわとり」採卵鶏の数と、たまごの生産量について説明します。
国内の採卵鶏のかずは、約 1億 4000万羽と言われています。
日本の人口より、少し多い数と考えれば覚えやすいです。
そして、その 1億 4000万羽から生産されるたまごは、約250万トンと言われています。
農林水産省のホームページでも、その数は報告されています。
■市場別の消費量
こちらのデータも農水省のHPで確認できますが、各市場別内訳は下記の通りです。
国内で生産される250 万トンの国内たまごは、5 : 3 :2 の割合で、食卓市場:業務用至上:加工用原料市場となっています。
食卓市場とは、スーパーなどで見かける 10個パックなどのパック卵
業務用市場とは、パック卵と同じ殻付きたまごですが、5kgや10kgと言った、いわゆる箱玉(はこだま)と呼ばれる生たまごです。
そして、現在原料不足で大変な状態になっている、卵加工品の原料となるものが、加工用原料市場となります。
■採卵鶏の減少の影響
これまでの情報を前提に、状況をお伝えします。
採卵鶏の減少数は、鳥インフルエンザによる殺処分数で、2月15日現在約1470万羽を超えている報告がされています。
つまり、国内の採卵鶏の10%を失った状態であり、単純計算で生産量も、25万トンが減少している事になります。
しかし、全体で10%ならそこまで問題とならなそうなんですが、、、、、
それでも、キューピー、ケンコーマヨネーズ、ニチレイフーズ、山崎製パン、森永製菓などなど、あらゆる方面の食品メーカーで原料不足による、出荷制限、休売などが発表されています。
具体的な出荷制限としては、前年出荷数の50%~85%まで落とさないと供給が途切れるという状態のようです。
セブンの反応は一早かったように思いますね。サンドイッチのたまごフィリングを減らしたり、その分ハムばっかりにしたり。
10%の原料不足が、どうして加工用原料市場にとっては20%以上もの影響がでているのか。
そこには国の方針によるところが関係しています。
■家庭用需要を優先
市場内訳の 5:3:2 のうち殻付きのまま販売される市場(約80%)を、国が優先的に守る方針を打ち出し、1月10日に関係団体へ通知を出しています。
良質なたんぱく源である「たまご」を一般ピーポーの食卓から消してはならない!そんな国の方針として、殻つきのまま販売される、食卓用市場や、小規模な外食・給食の業務用市場への対応を優先する事により、10%の不足分である約25万トンは、加工用原料市場の50万トンから削られることになったのです。
もちろん、たまごの絶対数は減少していますので、相場は上がり、パック卵も箱玉も、見たことのないような価格にまで上昇しています。
私たちの付近では¥178/パックでまだ並んでいますが、関東方面では¥300/パック近い、または超える価格も聞こえています。こうした値上げによって、家庭用市場の需要を自然と抑える効果を狙っています。
というよりも、加工用原料市場においては、価格がどうこうよりも、50万トンの需要に対して25万トン削られているので、各社の製品供給に影響が出ないわけないのです。
味の素やキユーピーの家庭用のマヨネーズなども、加工用原料市場の原料から賄われており、出荷規制も始まっています。たまご加工品はすべてこの25万トンで回さなければならないのです。
ちなみに、加工用原料の消費量トップは、キューピーですが、約25万トンを使用しており、市場の約50%に当たります。
えっ!!すでに、鳥インフルで50万トンの需要に対し、25万トンしか用意できていないわけですから、仮に、キューピーが必要な原料を全て抑えた場合、それ以外のメーカーは、一切原料が入ってこない事になり、市場が崩壊してしまいます。
本当の意味で死活問題になっています。
こうした状況にあることに加えて、鳥インフルエンザの脅威は、4月、5月頃まで警戒が必要なことからの不安感もあり、明日の状況変化すら、わからない状態です。
こうした現状を国に対して訴えかける活動もされており、先日小耳にはさんだ情報では、大臣の下の方(官僚さん??)のところには直接話ができたそうです。
いつも、当たり前のように安く手に入っていた「たまご」が、こうして無くなって見ると、どれだけ貴重な食材だったのか、ということを感じます。
この記事へのコメント
今や報道は無法国の代弁者となり、日本の国益は悪に印象操作、反日帰化の多い野党や中韓の悪事は報じない自由で日本人の知る権利を阻む異常な状態です。
世論誘導が生んだ民主党政権、公約反故から、中韓を利す為の超円高誘導による日本企業や経済の衰退、技術を韓国に渡さぬJAXAを恫喝や、3万件の機密漏洩など韓国への利益誘導に働き、日本は破綻寸前でした。
今も内外から中韓の侵略が進む中、あの時彼らが日本をいかに危険な状態に陥れ、一度の失敗がどれだけ後遺症を与えたか、どうか読んで頂きたいです。
https://88moshi.hatenablog.com/
メディアに踊らされず、掛け替えないこの日本を知り守る機になる事を願います。