アレルギー対応ビジネスの未来はどうだろう?
現在、食物アレルギーを持つ小学生以下の比率は「4.5%」となっているようです(厚労省資料など参考)。これは、30名前後のクラスで考えれば、1クラスに1名は何らかの食物アレルギーを持っている子どもがいるという事になります。
もう少し具体的に分けて資料がありましたが、平成15年~17年度の調査結果では
乳児 10%
3歳児 4~5%
学童期 2~3%
成人 1~2%
という結果でした。
給食センターの栄養士さんたちはこの対応にいつも悩んでいるのが現状です。「出来ればみんなで同じ食事を取ってほしい」という気持ちもありながら、アレルゲンとなる食材を間違ってでも供給してしまえば、最悪は命に関わる重篤な事態を招きます。
食物アレルギーによる死亡件数は1999年の調査開始以来、0~9人/年 発生しているそうです。
年々増加しているアレルギーを持つ子供たちに加え、その物質も増えてきています。アレルゲンとなる食物の多くは「卵」「乳」という事ですが、小麦や大豆、米というのも良く聞くところではないかと思います。
そもそも、アレルギー反応の仕組みとは『異物を撃退しようとする免疫反応の一つ』です。花粉症もその一つになりますが、花粉や食物は体にとって有害ではないのですが、過剰に反応すると「IgE抗体」というものをつくり攻撃します。「IgE抗体」はマスト細胞(人体にある細胞)にくっつき、そこに花粉や食物の成分がつくと、ヒスタミンなどの物質が出て、アレルギー症状が起こるというものです。
食材を仕入れる仕事柄、給食ルートへの提案商品では低アレルゲン(アレルゲンフリーやアレルギー物質の少ない食品)のものが一つのポイントになっています。実際の献立では、様々な食材を組み合わせて一つの「食事」になりますので、組み合わせによるところも栄養士さんは注意しなければいけません。「お仕事ですから・・・」とは言うものの、やはり以前より対応が細かくなってきているというお話です。
これは、各家庭での食事でも同じであり、多くはお母さんが調理すると思いますが、ついつい「アレルゲンフリー」という表示を見ると気になるようですね。
食品メーカー各社もこのアレルギー対応商品には力を入れています。特に行事食などは「みんなで同じものを食べる」という楽しみを提供している食品メーカーとして「日東ベスト」があります。山形県のメーカーですが、九州にアレルギー対応の工場を建てるなど本格的に取り組んでいます。
この工場では、原料の受け入れの時点からコンタミのチェックも厳しく行います。「コンタミ」とは混じってしまう可能性などの事で、よく見かけるものとしては、わかめの加工品があったとして商品ラベルの一括表示にはアレルゲンとして「えび」の表示は無いものの「この商品の製造ラインではえび・かにを含む食品の製造を行っています」というような表記を見た事は無いでしょうか?
アレルゲンそのものを含まずとも、同じラインや同一の空間にアレルゲンが存在する場合、微量であってもアナフィラキシーショックの発生する可能性もある重篤度合いなど表示しています。
そんな厳重なアレルギー管理をした日東ベストの商品は、学校給食などで多く使われています。また、各家庭でも購入が可能です。「食」に関連する悩み事の解決に全力を注ぐ日東ベストさんにはお世話になります。
でも、現時点では商売として成り立っていても、食物アレルギーは年齢とともに少なくなっていくものです。そしてさらには、自分たちの力ではどうにもできない時流として「児童数の減少」があります。各社のアレルギー対策の中でも群を抜く”日東ベスト”でも、この時流の中でココだけに特化するのは戦略として不安のある分野だと感じています。
正直、当社も給食部門は善戦していると思うのですが、昨対98%という結果・・・。自社の数字で世間を見てはいけないと思いますが、時流のせいにしていた営業会議の話を引用しました(笑)。しかしながら介護施設、病院部門は昨対クリア、予算ももちろんクリアという結果。というか、この部門しか伸びていないという現状。
食物アレルギーが無くなる事は無いと思いますが、現場でそれに対応するにも人手が足りない時流、食物アレルギーを含む児童数減少の時流、必要な分野の商品カテゴリとしての認識はしていますが、どこまで特化していくのか?トップだけが生き残る部門かもしれないなぁと思っています。
『日東ベストのフレンズスイーツ』
フレンズスイーツはリンクして頂いている方のブログにて説明(ビジネスと趣味のブログ様)されています。乳・卵不使用!という優位性のある商品たちです。
もう少し具体的に分けて資料がありましたが、平成15年~17年度の調査結果では
乳児 10%
3歳児 4~5%
学童期 2~3%
成人 1~2%
という結果でした。
給食センターの栄養士さんたちはこの対応にいつも悩んでいるのが現状です。「出来ればみんなで同じ食事を取ってほしい」という気持ちもありながら、アレルゲンとなる食材を間違ってでも供給してしまえば、最悪は命に関わる重篤な事態を招きます。
食物アレルギーによる死亡件数は1999年の調査開始以来、0~9人/年 発生しているそうです。
年々増加しているアレルギーを持つ子供たちに加え、その物質も増えてきています。アレルゲンとなる食物の多くは「卵」「乳」という事ですが、小麦や大豆、米というのも良く聞くところではないかと思います。
そもそも、アレルギー反応の仕組みとは『異物を撃退しようとする免疫反応の一つ』です。花粉症もその一つになりますが、花粉や食物は体にとって有害ではないのですが、過剰に反応すると「IgE抗体」というものをつくり攻撃します。「IgE抗体」はマスト細胞(人体にある細胞)にくっつき、そこに花粉や食物の成分がつくと、ヒスタミンなどの物質が出て、アレルギー症状が起こるというものです。
食材を仕入れる仕事柄、給食ルートへの提案商品では低アレルゲン(アレルゲンフリーやアレルギー物質の少ない食品)のものが一つのポイントになっています。実際の献立では、様々な食材を組み合わせて一つの「食事」になりますので、組み合わせによるところも栄養士さんは注意しなければいけません。「お仕事ですから・・・」とは言うものの、やはり以前より対応が細かくなってきているというお話です。
これは、各家庭での食事でも同じであり、多くはお母さんが調理すると思いますが、ついつい「アレルゲンフリー」という表示を見ると気になるようですね。
食品メーカー各社もこのアレルギー対応商品には力を入れています。特に行事食などは「みんなで同じものを食べる」という楽しみを提供している食品メーカーとして「日東ベスト」があります。山形県のメーカーですが、九州にアレルギー対応の工場を建てるなど本格的に取り組んでいます。
この工場では、原料の受け入れの時点からコンタミのチェックも厳しく行います。「コンタミ」とは混じってしまう可能性などの事で、よく見かけるものとしては、わかめの加工品があったとして商品ラベルの一括表示にはアレルゲンとして「えび」の表示は無いものの「この商品の製造ラインではえび・かにを含む食品の製造を行っています」というような表記を見た事は無いでしょうか?
アレルゲンそのものを含まずとも、同じラインや同一の空間にアレルゲンが存在する場合、微量であってもアナフィラキシーショックの発生する可能性もある重篤度合いなど表示しています。
そんな厳重なアレルギー管理をした日東ベストの商品は、学校給食などで多く使われています。また、各家庭でも購入が可能です。「食」に関連する悩み事の解決に全力を注ぐ日東ベストさんにはお世話になります。
でも、現時点では商売として成り立っていても、食物アレルギーは年齢とともに少なくなっていくものです。そしてさらには、自分たちの力ではどうにもできない時流として「児童数の減少」があります。各社のアレルギー対策の中でも群を抜く”日東ベスト”でも、この時流の中でココだけに特化するのは戦略として不安のある分野だと感じています。
正直、当社も給食部門は善戦していると思うのですが、昨対98%という結果・・・。自社の数字で世間を見てはいけないと思いますが、時流のせいにしていた営業会議の話を引用しました(笑)。しかしながら介護施設、病院部門は昨対クリア、予算ももちろんクリアという結果。というか、この部門しか伸びていないという現状。
食物アレルギーが無くなる事は無いと思いますが、現場でそれに対応するにも人手が足りない時流、食物アレルギーを含む児童数減少の時流、必要な分野の商品カテゴリとしての認識はしていますが、どこまで特化していくのか?トップだけが生き残る部門かもしれないなぁと思っています。
『日東ベストのフレンズスイーツ』
フレンズスイーツはリンクして頂いている方のブログにて説明(ビジネスと趣味のブログ様)されています。乳・卵不使用!という優位性のある商品たちです。
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