管理栄養士のお仕事 嚥下調整食の導入

嚥下調整食の導入について、様々な施設様のお話を参考にしています。


ポイントとして摂食嚥下機能が低下した方に対しても、必要な栄養素が不足なく提供できることを心がけなければなりませんよね。


どうしても手作りだと、薄めてしまう場面もあったりで期待する栄養価が取れていない場合も少なくありません。既製品への嫌悪感を持たれる方もおりますが、誰でも安定した品質で提供できる点などを考えても、導入すべきだと思います。


嚥下調整食の導入は、安全に食事を召し上がっていただくこと、必要な栄養素を摂ること、そして在宅での生活に向けてしっかりと体力を回復させる支援として多くの施設様で始まっています。


嚥下調整食における老人保健施設としての役割


役割
管理栄養士は他職種で摂食嚥下機能の改善に努め、特に食形態の見直しに貢献しています。地域においては管理栄養士が、嚥下調整食学会分類などを参考に食形態を判断し、活用提案できる存在であることが重要だと思います。


在宅での食事と栄養の指導


管理栄養士は入退所前後訪問に同行し、自宅での食環境を評価したうえで、食事のアドバイスを行い事も重要な仕事です。要介護状態の高齢者は不足している面(食事摂取量が少ない、食事形態の工夫が必要、食品調達が困難、食事動作の課題、食事環境の整備など)があり、それを補う必要があります。


その為には、包括的臨床栄養の視点が必要になります。管理栄養士には、他の職種にはない食に関する視点があります。非常に重要なポジションだと認識しています。


食事形態の変更


管理栄養士が他の職種と「咽喉マイク」を使用して、呼吸音、嚥下のスムーズさ、むせの状況を聴き、食事形態が適切かどうかを確認します。経口維持加算の算定にも繋がり、誤嚥性肺炎の予防に向けた支援が実施も必要な事です。
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咽喉マイクこんな感じ。

人手不足の中で調理現場に入る回数が多くなってきていると聞きます。むしろ調理がメインとなりかけている方も多いようです。施設側としても非常に悩ましい状況が目の前にある事も理解できます。


自分の仕事でお手伝いできる部分は、嚥下調整食をご紹介して、調理現場、食事をされる方それぞれに喜んで頂けるサービスを提供する。そんなところを意識して取り組んでいます。





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